知ってるようで知らない犬のフェラリアとは

知ってるようで知らない犬のフェラリアとは

犬のフェラリアの予防

4月~12月頃になると、ワンちゃんのフェラリア予防の時期になります。

フェラリアの予防時期は、蚊が見るようになる4月頃~12月頃まで(蚊がいつまでも多いような地域の方は年中予防しているようです。)

かあ
蚊を見てから1ヶ月後から開始して、蚊がいなくなったなぁ~から1ヶ月後まで投与するとよいようです。

我が家の柴犬リキリコも検査を受けてから、フェラリアのお薬を購入しています。

フェラリアのお薬は予防薬ではなく、駆除剤です。フェラリアが成長すると駆除剤が効かなかったり、ミクロフェラリア(フェラリアの幼虫)が血管に移動していた場合、大量なミクロフェリアリアが一気に駆除されるとショック状態を起こしたり最悪は死に至ったりする場合があるのでまずは検査を!
お薬を飲み忘れた場合も、医師に相談してから!お薬投与は忘れないようにしましょう!!

犬のフェラリアお薬も色々なタイプがあります。

薬のタイプ特徴回数
おやつおやつ感覚で与えれる。ノミダニなどにも効果あり。少し割高。1ヶ月1回
錠剤お薬を飲ませれる飼い主さん向け。フェラリアのみの効果が多い。割安。1ヶ月1回
点液首の後ろに液体を垂らす。舐めないように注意が必要!1ヶ月1回

注射

1年に1度なので忘れることがない。成長期の犬には不向き。副作用の注意が必要!注射がダメなワンコもいるようです。1年1回
かあ
我が家の柴犬はとても食いしん坊なのでおやつタイプを楽しみに食べています!
犬の犬種(コリーなど)など薬のタイプによっては副反応を起こしやすかったりするので、獣医師に相談を!

フェラリアは感染し重症化すると完治しにくく、死に至ることもある恐ろしい病気です。でも予防は100%できます!

知っているようで知らなかったフェラリアとは?をこれから詳しく説明したいと思います(私自身、知らなかっただけかも…💦)

フェラリアとは?感染するとどんな症状になるのか?

フェラリアとは、感染しているワンちゃんを吸血した蚊が、感染していないワンちゃんへ蚊が吸血して感染する「寄生虫」のことをいいます。

別名「犬糸状虫」というように、成虫になると長さが10㎝~30㎝にも長くなる白くて細長い寄生虫です。

かあ
寄生虫と言えば、💩と一緒に出てくるサナダムシ的なイメージがあるなぁ
フェラリアは皮膚下から感染し、血管を通り肺動脈や心臓に寄生する寄生虫です。

どうやってフェラリアに感染するのか?

上記にも説明しましたが、フェラリアの感染は「ミクロフェラリア(フェラリアの幼虫)が体内にある蚊」が犬に吸血することで感染する病気です。

全ての蚊がフェラリアを持っているのではなく、フェラリアに感染している犬や猫などから吸血した蚊が、感染していない犬や猫に吸血した場合となります。

そして吸血されると、ミクロフェラリア(フェラリアの幼虫)が犬の体内へ侵入します。すぐに血管に移動はせず、皮下組織や筋肉などで50日~60日かけて成長していきます。

かあ
この時期に駆除すれば大丈夫ね!

フェラリアはその後成長しながら血管へ移動し、肺動脈や心臓の右心室へと移動していきます。成長したフェラリアは心臓や肺などの血管に住みついてしまいます。

そのフェラリアは4~6か月ほどで成虫になると言われています。

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血管へ移動し肺動脈や心臓へ寄生したフェラリアだと、通常の薬では死滅しないため注意が必要!

犬のフェラリアの症状

フェラリアが体内へ侵入してもすぐに症状にあらわれないようです。

初期症状

  • 乾いた咳が出る。
  • 食欲がなくなる。
  • 痩せてくる
  • 運動や散歩を嫌がる
重度の症状

  • 血尿がでる。
  • お腹が膨らむ。
  • 呼吸困難をおこす。
  • 運動や散歩中に失神してしまう。
  • 肝臓、腎臓の働きが悪くなる。
フェラリアに感染していても症状に現れるのが感染から数年であったり、遅いと10年後だったりすることがあります。
かあ
感染していてもすぐに症状が現れないのは怖いですね
だから、その年の初めてフェラリアの薬を処方するときには検査をおすすめします

犬がフェラリアに感染したら治る?

まずフェラリアの幼虫が蚊から犬の体内へ入ったとしても、血管に入る前のミクロフェリアリア(フェラリアの幼虫)をお薬で駆除をしていれば全く問題はありません。

お薬を投与せずフェラリアが成長して寄生し、肺動脈、血管を傷つけて機能障害を起こすことが怖い病気です。

ではフェラリア感染症になってしまったワンちゃんや猫ちゃんは、治療して治るのでしょうか?

答えは初期であれば長期にわたっての治療(薬など)で治るそうですが、重度になると非常に困難と言われています。

それは重度になると駆除の手術や薬の投与をしても肺や心臓など傷ついてしまうと元通りになるのが難しいようです。

フェラリア感染症は死に至ることもあるのでとても怖いですね。

フェラリアにならないために

病院で購入できるフェラリアの予防薬で100%予防ができます。

副作用など不安な方は獣医師に相談しながらフェラリア対策をできればと思います。

でも個々の事情により、フェラリアの薬の投与はできない…。という方もいらっしゃるかもしれません。

その場合は100%予防とはなりませんが出来る限りのことをしてあげましょう!

  1. 出来るだけ室内飼いにしてあげる。お部屋もペット用虫よけ対策を!
  2. 室内飼いが無理な家庭も、ペット用の虫よけをワンちゃんの側に設置する。
  3. 無添加などのペット用虫よけスプレーなどを散歩中などつけてあげる。

ただし、室内だからと言って安全というわけではありません!

私たち人間が出入りする以上室内であっても蚊に刺されることはあります。

フェラリア症になると、死にいたらなくてもずっと弱った体になってしまうこともありますので後悔しないためにも予防をして大切な家族を守ってあげたいですね(*´ω`)

参考文献

犬における犬糸状虫感染症予防・診断・治療 最新ガイドライン

この記事を書いた人

しばかあ

しばかあ

犬と猫、そして全ての動物をこよなく愛する主婦です。福岡県の田舎で猫8匹と犬1匹、人間家族で仲良く生活しています。成長の記録と経験、詳しく調べた情報をまとめています。

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